一分 一秒 一時間 一日
わたしたちの時間では
はかれないものがある
一本の木が過ごしてきた いくつもの季節
雪がゆるみ 蕗のとうが顔を出すまでのこと
わたしたちの時間では
はかれないものがある
一本の木が過ごしてきた いくつもの季節
雪がゆるみ 蕗のとうが顔を出すまでのこと
わたしたちの言葉では
あらわせないものがある
水面の色がうつろうこと
夜のしずけさに 鼓動が響くこと
夏の終わりに 稲の匂いが満ちること
あらわせないものがある
水面の色がうつろうこと
夜のしずけさに 鼓動が響くこと
夏の終わりに 稲の匂いが満ちること
季節は 瞬きのあいだに めぐっていく
見逃さないように よく見つめ 耳を澄ませる
見逃さないように よく見つめ 耳を澄ませる
春 すももの花をさがしにいく
夏 蛍の光を 飽きず眺める
秋 山で実ったものを 火にかける
冬 はらはらと雪が落ちていく
今日 わたしは 巡りの中にいる
夏 蛍の光を 飽きず眺める
秋 山で実ったものを 火にかける
冬 はらはらと雪が落ちていく
今日 わたしは 巡りの中にいる